ぽっちゃりアラフィフ。いますよね、それは当然です。
若い頃は痩せていたのに、子どもを産んでから20キロ増えたという友人がいます。
ここまで極端でなくても、大半のアラフィフは、若い時よりも体重が増えているのでは?
基礎代謝が落ちているので、ダイエットもなかなかうまくいかず、思うように痩せられないという人も多いはず。
今日はそんなアラフィフのファッション論考として、ぽっちゃりコーディネートを考えてみます。
ぽっちゃりしている人のための、コーディネート指南で多いのが、
ボリュームの出る服はやめましょう。
細身の服と高いヒールでIラインを強調しましょう。
寒色系の色を選びましょう。
こんな感じかな。
でもちょいデブの私から言わせると、これだけでは不十分。
だって高いヒールが苦手な人だっているし、暖色系のふわっとした色が似合う人だっています。
それにやみくもにタイトな服を着ると、身体のラインがくっきりで、逆にムダなお肉が目立つことにもなります。
大体、体重60キロの人がいくら着るものを替えても、40キロには見えないんです。
ですから、着痩せに過大な期待を持たないこと。
せいぜいマイナス5キロぐらいを目安に、少しスッキリ見えるといいな、ぐらいに考えておきましょう。
それに世のぽっちゃりさんに声を大にして言いたいのは、ぽっちゃりはその持ち味を活かしたほうが、素敵にきれいに見えるはず!ということです。
ぽっちゃりには、ぽっちゃりの魅力があるんですよ。
ギスギスに痩せた女性よりも、ふっくらした女性のほうが男性ウケはいいと言うでしょ。
アラフィフだって例外じゃありません。
今やアラカンの女性の写真集まで出てる時代ですからね。
それはともかくとして、ではぽっちゃりの魅力って?
私の個人的な意見ですが、明朗、寛容、おおらか、自然体、マイペース、といったイメージを持たれやすいということ。
もちろん、あくまでもイメージですから、その人の人格がそうだというわけではないですけどね。
つまり、優しくて包容力があって、細かいことは気にしない、明るくて一緒にいると癒やされる、そんな感じを受ける、ということです。
ですから、ぽっちゃりさんにこそ、そんなイメージにぴったりの、明るい色、優しい色を着て欲しいのです。
細く見せたいあまりに全身黒ずくめのスタイルは、残念ながらスリムでタイトなイメージではなく、重苦しい感じになります。
たとえばこの人。
裾からわずかに見えるレースのチュニック以外は、何から何まで黒っぽい。
痩せてみせたいからそうしているのか、単に地味なだけかわかりませんが、この季節、暑苦しさすら感じます。
黒のパーカーでしょ、黒いデカバッグでしょ、黒にプリントの手提げバッグでしょ、パンツは黒と濃いグレーのチェックでしょ、靴も黒、おまけに髪飾りまで濃いブラウン。
これ、せめてバッグだけでも明るい色にしましょうよ。
この黒の面積が大きすぎる。
そして髪飾りも色を合わせて。
パンツもこのチェックはやめましょう。
チュニックのレースと合いません。
バッグと同系色か、パーカーと合わせて黒の、レギンスやカラーパンツにしましょう。
それだけでかなりスッキリするはず。
私だったらバッグはチュニックのグレーに合わせて、藤色がいいな。
髪飾りはそれより少し濃い瑠璃色にしたいな。
ぽっちゃりさんのコーディネートで、ぜひ参考にしてほしいのがこの人。
いいですね~。
半径1メートルがパッと明るくなる感じ。
それほどのぽっちゃりさんではありませんが、もっとヘビーなぽっちゃりさんにも似合うと思います。
あ、これ、トップスとバッグ、柄×柄なんだけど、あまり違和感ないのが不思議。
どっちも原色でパーンと突き抜けた明るさがあるからかな。
そして注目したいのが黒のカーディガン。
いくら明るく優しい色が素敵といっても、ぽっちゃりさんはもともとがボリューミーなので、膨張色だけのコーディネートはおススメしません。
やはり暗い色をどこかに入れたほうが引き締まります。
ではどこに入れるか。
ズバリ、身体の外側です。
上着ですね。
ストールを羽織るだけでもいい。
内側を自分に似合う明るめのきれいな色にして、輪郭を暗い色で締める。
こうすることで、柔らかい印象を持たせながらも、トータルで見るとスッキリ、のイメージになるはずです。
この人はきれいなピーコック・ブルーのカーディガンです。
きれいな色なんですが、中に着たチュニックの花柄が、黒基調なので暗い。
こっちが外側だとよかったかも。
つまり、ピーコック・ブルーのカットソーに、この花柄のブラウスかストールを羽織る。
ついでに言えば、このバッグはなしです。チグハグ。
花柄の中の一色、明るいほうの色がいいと思います。
パンツはやっぱり黒かな。
でもこのままパンツだけを黒にすると、たぶん暗くなりすぎ。
パンツを黒にするなら、チュニックの丈をもっと短く、お腹がぎりぎり隠れるくらいにして、カーディガンをもう少し長めにするといいかなと思います。
ということで、ぽっちゃりさんのコーディネート、まとめると
●自分に似合う色を研究して、その中でも明るくきれいな色をベースカラーにする
●暗い色を一番上に羽織って身体の輪郭をつくる
●細く見せようとして小さいサイズの特にタイトな服は着ない
もちろん、楽だからといってゆるゆるの服はだめですよ。
ちゃんと身体にあったサイズのものを着ましょう。
これで明るくほんわかのイメージを保ちつつも、ちょっとおしゃれ、ちょっと小奇麗のスタイルを実現できると思います。
そう、ぽっちゃりさんだっておしゃれ楽しまなくてはね。
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